喜びの数だけ遠ざけたのは
わたしたちが衛星をなくした日

スランバーランドへようこそ

爪先からしみいるさみしさの温度
その純粋さがわたしには毒だった





腹にのさばる欲がなく
なりそこないの不夜城
戯れにと点けた導火線

きみを殺める言葉をもってる
曖昧に濁ったミルクティー
明日を祈りはしない

きらきらをみっつ掌に隠したなら・悪夢はうまれない

君のことはうまく呼べない
まばゆい世界を彩るのはなあに
手折れた祈り・歩きかたも忘れちゃったの





ふたりきりで完成される
あたりまえの空白
半透明な言葉をなぶる
最北の星ひとつたよりにして
かつては複製品
飼いならされた信仰
ふたりよがりなしゅうまつ






星の軌跡も見えぬ夜
うろに積もるばかり

気高い薔薇によく似ていた
ふやけた祈りじゃ届かない
鼓膜に飼い慣らしたこどく

ロマンス・エフェクター

その飴を噛んで、はぐらかした心まで砕いて。
きみが明日に裏切られても・明日になっても消えないで





明日を食べるこどもたち
脆弱なるけものどもに告ぐ
すこやかに烟りゆく神話

悴む指先でもなぞれるよ・真白の妖精はきみとおんなじかたちをしてる

おぼろめく凍蝶・蛹のうろは満たされぬ





花を踏んでは目を伏せる、呪われたならまたあえる

天使は暗がりを好む・さやかに聞こゆ黎明の音
ハロー、ハロー、ラグナロク
ぐずぐずにとけたら美味しく食べてよ
愛を語らうには形見が惜しい
きみが紐解く唯一




その花を咲かせたのはだれ
その慧眼がきみの枷となる
その瞼の裏側に棲む残映を

星屑は掃いて捨てるほどあっても
ひとつ夜を飛び越えたらはじまる
おままごとにお似合いのやさしさ
きみが世界の片隅で哀を知るまで
平らげてあげるからぜんぶ頂戴よ

エンドロールのその先を
応えてくれと祈るように
縫いとめたかった未来

ぼくが奪ったきみの21g
かぼちゃと挿げ替えたね
かばねが希望を語れるかい

捧ぐべきももたずして・ほどいた蜘蛛の糸

祈りかたも知らないくせに
まるで正邪もしらぬ幼子
果てなきティルナローグにて
魂呼ばい・焦がれた理の末路

望めども触れること能わず
対岸を映し泣くのはだれ

鼓動のなかを探してごらん
約束の澱

「ご覧よ、万物の摂理なら滅びさえ安寧に成り得る」
重力の呪いがとけていく・とらえた黄昏は朽ちていく
螺旋にまじないをかけたのよ

エレシュキガルの影を踏む
落日はグランギニョル





心を染める権利が欲しい
あわよくばと手繰ったいと
ロマンティックは夜に泣く

想わぬ時を探したとて
幸せは溶けやすく手にし難いもの

愛を一から定義せよ・おまえにも明けない夜がくる
かみがなくとも灯るもの

そのやさしさがきみを守りますように
やさしさの真偽を問うたとしても
煮詰まる孤独・甘く蝕んでくれたっていい

花筏のみちを征け
宿り木に託す





一等星はまほら・指先のスペクトルム
舌の上でころがされたファクト





したたる夜に酔わずとも
舌足らずに散らした睦言

だれかの祈りになれますように
きみが植えつけた思考
愛を植えるのはどちらの手か





わたしの輪郭はきみがつくってくれる
点をつないだその先にある

どんなふうに笑えっていうの
しずくはその頬には似合わない
こうてくれたらいいの(恋う/乞う)

祈って結んで、叶って解いて
いつかの夢ならただ夢のまま
眼裏に焦げつく甘い色

愛しさからくる病
射止められた鼓動





ここが楽園であるために
恋だって青いまま実る
欠けた月に寄せたのは

ごめんね世紀末
ぼくの孤独はやらないよ
愛はおいてはいかないで・約束は泡沫と消えたとしても
やさしいお芝居だったね





これっぽっちも残さないでね・やがて星のくずと消えよう
災い転じて愛になる
さよならしても強くなれない

ふりだしの在り処も照らせぬ微光星

灼かれたアンタレス
コル・レオニスへ祈れ

どうせさいごには祈るのでしょう
ひとりきりの心臓は痛い
欲しい言葉はぜんぶもらったよ
さいごくらいおとなぶらせてね
喩える術を持たぬ夜

清浄なる支配・何を繋ぎとめるための楔か

凍てつく夜と朝のすきまで、暗闇を灯してリゲル





あなたの面影はわたしをかけらも満たしはしないけど

紡いだ糸の行方は指先が知ってる
どこまでも共犯者でいて
痛みは満ち欠け・満ちたら手をとって
紡ぐいとが孕んだ病熱





砂の城でも崩すみたいなあっけなさ
ふたりきりの正義・それに続きはあるの
こぼれ落ちてく世界のすべて

こじあけた夜明け・幸せが迫ってくるよ
そのさよならにせめてもの意味をつけて
ささやきに染まるチープな夜でいいのよ
朝の迎えかたも知らぬまま溺れていたい

紐解く花笑み・プラチナは見果てぬ夢

宿星のかぎりでしょうか
星の終を眺めよう
きらめきは尾を引いて降り注ぐもの




序列に潜むサイケデリックス
あぶくと消えた朝を游泳
わたしにとっての天秤

ほのめかすのは得意でしょう
ひそめても囀りはあばかれるもの
恋なんか馬鹿じゃなきゃできないの
背中に預けた祈り・解けぬほどけぬ結び目はいくつ
光は底で死ぬ・星の餞別(選別)

記憶がうそぶくまぼろし
片恋はためらい傷





甘い熱だけ残してとけあう絆
ためしに泣いてはみたけれど
世界のどこかで笑っていてね
手を振る無垢・掻き毟る虚飾





不毛をかたちにしてみよう
鮮やかなうちに食む夢は
やわくて蕩ける光の名残り
鮮やかな色彩をちょうだい

Delicious Days
委ねた名は糖衣に重ねてしまいましょう
たわむれの唇も軽やかに蜜を吐きだすもの
さらわれたのは何色の純情ですか

ただ悪夢の続きを知りたいのです
滴る愛をなぞってくれるね
人肌で溶けゆく・共食・よく馴染む果実
「口にしてはいけないよ、帰りたいのなら」
恋は美味なり





Love will find a away .
光をとらえてしまったから
カーニヴァルにはつきもの
いびつに模る
どうか化けて出てきてね

福音は捨てよ・祈りの言葉はもたずとも
あまやかなぬくもりを殺めてしまわないで